トルコ・シリア地震について
トルコ南部、シリアにかけての大地震では、死者数はこれを書いている段階で4万1千名を超えたとされています。
発生当初よりいち個人として、団体として「何が出来るのか何をすべきか」を考察するために、現地の現状を情報収集してまいりましたが、増え続ける犠牲者と大勢の被災者に対し、圧倒的に足りない支援、そして、トルコの政治的状況、シリア内戦状況などから、何も動くことなく今に至っております。
シリアでは、反政府支配地域で大きな被害が出ておりますが、国連でさえ支援に入れない状況が続いておりましたが、やっと国連の支援が入れるようになったとの報道も入っております。
一方トルコでは、災害緊急事態対策庁(AFAD)により、警察、警察隊、兵士、ボランティアら21万8千人余りが被災地域に派遣されていると言う説明をしているらしいそうです(ロイター)。
しかし、被災地域の自治体との連携がとれておらず、その中央集権的組織のため、AFED・軍・警察が機動的に動けず、外部の支援についても入っても同様に活動がままならず、救助活動が大幅に遅れている原因となっていると言われています。
また、現地では急速に治安と衛生状態が悪化し、ドイツの救助隊などが撤退し、救助・支援遅れに拍車をかける事態となっています。
ご存じのとおり、現地は氷点下での避難生活を続ける生存者への水や食料の配給も滞っていますし、遺体収容のための袋も足りないだけでなく、いまだに目の前のガレキに挟まれた遺体を収容されないまま放置されている事案もある中、強盗、強奪、騒乱なども散見されており、非常に緊迫した悲惨な状態であることは間違いありません。
私たちは、義援金による支援しか出来ることがなさそうですが、今すぐに、浄財が被災者の役に立つ状況ではなさそうに思えますので、被災地での国連を含む各支援団体の活動状況をもう少し観察して、何らかのサポートをしたいと考えております。
私たちが納めた義援金や寄付が被災者の役に立つまでには、相応の諸経費と時間が差し引かれてしか届かない事は、さんざん被災地を含めて見てまいりましたし、活動出来ない(していない)ケースや私たちの理念と異なる活動があることを知っております。
私たちは、より効率的に運用して頂けるところを厳選して送金するように心がけております。
少しばかりのサポートしか出来ませんので、より有効に使って頂きたいと思うので。