2021年1Q~2Q活動報告(概要)
2021年(令和3年度)も早や5ヶ月が経ちました。
コロナ禍で活動を自粛しておりましたが、活動せざるを得ない事態が発生し、細々と活動をしております。(Facebookページは適宜UPしておりますので、最新情報はこちらをご覧下さい。)
世界中の人々が大変な時に、寄付金などの募集をする気概もないため、出来る範囲で出来ることを自主財源で細々と行っております。
【社会的に孤立した独居者のサポート】
まず、詳細に説明できない事案であることをご了承下さい。
行政の支援を受けつつ生活していた独居者が栄養失調で保護入院。
生活保護が受けられない事案の上、入院生活中の人権保護も行われていない状況だったため、病院のソーシャルワーカー、弁護士、行政、社協に加え、債権者との連絡も行いました。現在は、関係者と連絡をとりつつ、適正な法的手続きを申請しています。
【熊本】熊本地震から5年。
熊本地震から5年。
仮設団地から引っ越しの時期にコロナ禍となり、皆が集まる機会が失われておりましたが、満5年の節目に、コロナ禍の間隙をぬって、住民さんたちでテクノ仮設団地のA集会場に集まっていた顔ぶれでお食事会を催してくれました。
5年の月日は、亡くなってしまった高齢者、誰だか分からなくなるほど成長した子どもたち…久しぶりの再会は、熊本地震後を生き抜いた仲間たちとして、今からも交流し続けることでしょう。
【朝倉】九州北部豪雨から4年だが…
九州北部豪雨から4年経つ朝倉市の活動は、フェーズを変え継続しています。
被災後、毎年のように来る豪雨で、復旧工事が遅れに遅れ、半分近くに減った中山間部の人口は、約半分にまで減り、今もその減少に歯止めがかかりません。
また、コロナ禍により、事業者には大きな経済的痛手が生じ、廃業などが少なからず出てしまっています。
私たちではどうする事もできない事態ではありますが、行政やコミュニティー、現地の支援者などと歩調を合わせながら、何とか当地の復興活動の一助になろうと、コロナ後の企画を準備している最中です。
【福岡県久留米市・佐賀県武雄市大町町】令和3年8月豪雨
8月のお盆に降った大雨により、連続して被災した久留米市、一昨年被災した佐賀県武雄市と大町町でのケースマネージメントを実施しています。
とは言え、福岡県は新型コロナ緊急事態宣言中、佐賀県はまん延防止措置中であるため。佐賀県内につきましては、他団体と連携しながら、小規模かつコロナ対策をガイドライン以上に行った上で活動しています。
今回のメインテーマは「カビ」。
各地の被災地で、いつもながらに被害を大きくしてしまうと同時に、放置すると健康被害を招きかねないカビ。しかも、呼吸器系への影響も大きく、Covid-19も関連して、どうしても何とかしたいテーマなのです。
久留米市では、毎年の浸水被害を受け、住民の慣れと比較的綺麗な水による浸水のため、乾燥と行政の簡易的な消毒のみで済ましている家も多数存在します。
誰にでも簡単かつ安全に出来るカビ対策が近々の課題と思い、現在、薬剤の開発を現場の活動と併行して行い、経過観察を行っています。
また、何度も被災者と顔を合わせる事で、さまざまな悩みを聞けるケースマネージメントとしても機能させています。
今後、日本は少子高齢化による人口減少が急速に進みますが、災害は待ったなしで起こってしまいます。
ボランティアの人数も益々確保しにくくなるのが予想されますし、時間的に費用的にも効率的な復旧活動が命題であると考えています。
従来の既成概念にとらわれず、その道のプロによる、しっかりとした内容の知見を、困っている高齢者や明日を担う子どもたちに生かすミッションを中心に、少数精鋭で継続したいと思います。